前回のブログで書きましたが、『大志学園』2年目は、ありがたいことに、生徒の数は順調に増えていきました。
それにつれて、生徒が『大志学園』に求めることも比例して上がっていきました。
客観的に見ると順調なスタートでしょうが、自分の心の中は不安でいっぱいでした。
『段取り八分に、仕事二分』というビジネスの現場で用いられる格言があります。
「仕事は段取りで八分が決まる。つまり仕事の成否は仕事の前の準備で、8割は終わっていて、現場の仕事は成否に対して2割しか入り込む余地はない」という意味で、仕事における下準備の重要さを表しています。
また、エイブラハム・リンカーンの格言に「木を切る時間が6時間与えられたら、斧を研ぐのに4時間使うだろう。」といものもあります。
やはり、これも斧を研ぐという準備行為に時間の2/3を費やし、木を切るという実作業は1/3で済ますように。心がけるべきであるという意味です。
準備に手を抜くと行き当たりばったりになり、
しんどいばかりで、良い結果につながらない仕事になってしまう。
さらには、周りの者を混乱させ、いろいろな迷惑を、かけてしまうと31歳の私は考えていました。
そして56歳の現在も変わりなく考え、大切にしています。
というところで、生徒の期待に応えるために、2年目の『大志学園』の本番スタートまでに何が何でも、しなければならない準備は、ハイレベルな授業を担当できる講師の先生を見つけることでした。
集団での仕事を考えるときに、メンバーそれぞれが各々自分の役割を考え、認識し、その役割をしっかり全うすることが大切だと考えます。
『大志学園』は私を含め3人でスタートしました。
1年目は数名の大学生のアルバイト、そして外部講師の先生にいくつかの授業を担当してもらい生徒を指導しました。
1年目の終えた段階で、このメンバーには役割ができていました。
したがって、前年度からプラスアルファされたニーズに応えるにプラスアルファの人材がいると考えました。
既存のメンバーに、なし崩し的にプラスアルファの仕事を要求するのは、責任を曖昧にしてしまい、『大志学園』、『生徒』そして『先生』それぞれみなにとって良くないことになる『三方悪し』の結果が待っていると考えました。
ありがたいことに期待以上のスピードで成長した『大志学園』ですから、次の段階に上がるためには、目の前の課題に向き合い、さらにスピードを上げて、準備をする必要がありました。
様々な、手を使い、『大志学園』の当面の課題にフィットする先生を探し求めました。
結果として、さいわいなことに、ハイレベルな生徒を担当できる先生が英語、数学ともに見つかりました。
両名とも、当時の私よりも10歳以上年上のベテランの先生でした。
私としては、年上の人に仕事をしてもらうことへの不安もありましたが、思い切って委ねてみることにしました。
1年目から、仕事をしてくれているスタッフには、1年目と同種の仕事で、さらにクオリティーを上げることを求め。
プラスアルファの部分は新しい先生たちに頼ることを決め
『大志学園』の2年目が本格スタートしました。
(つづく)
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