大志学園の校舎との出会い
いよいよ起業の時が近づいてきました。
実弟と前の会社時代の後輩が起業に参加してくれることになりました。
1人ではできないことも、3人いれば何とかなるだろうと心強くなったと同時に、
実弟と前の会社時代の後輩はアルバイトではないので、決まった日に決まった金額の給与を支払う義務が生じたのです。
このプレッシャーは大きく重いものでした。
その時、それまで感じたことのないプレッシャーを感じ始めましたが、この程度のプレッシャーに負けるくらいならやめた方がましだと、逆に奮起させてもらえる材料になりました。
3人で始めることが、決まると程なくして、弟が今なお大志学園本校の校舎であるテナントを見つけてきてくれました。
これは、ほんとうに「運」が良かったと今でも思っています。
特急も止まる大きな駅、南海岸和田駅から徒歩3分で近所には進学校も2つある好立地。
以前にも、塾が入っていたテナントであって居抜きで使えたので、初期投資も安く抑えることができたので、ほんとうにありがたかったです。
今も忘れませんが、当時の家賃は消費税込みで1フロア42万円でした。
これで起業の場所が決まりました。
場所が決まると、学生時代、学習塾のアルバイトで共に頑張った友人が動いてくれました。
彼はその当時事務器メーカーに勤めていました。
どこから探してくれたのか、中古のコピー機や中古の机、事務机など諸々、中古ではあったがまだまだ綺麗なものをただのような値段で探してきてくれました。
これも、1円でも節約したかったので、ほんとうに助かりました。
毎日少しずつ開業できる準備が進んでいきました。
そして、いよいよ、命名のときがやって来ました。
大志学園、命名のきっかけ
私は、以前から「志」という漢字が好きでした。
『志』という漢字をこれから開く塾の名前に使いたいと、実弟に話すと「『大志』ってのはどうか?」と提案してくれました。
『大志』これは良いんじゃないか!
『大志』といえば、クラーク博士の『Boys, be ambitious.(少年よ、大志を抱け)』が思い出されますが、
さらに調べると、この言葉には続きがありました。
以下の通りです。
訳すと、
この続きの言葉に出会い、これから開く塾の名前を『大志学園』と名付ける決心をしました。
当時、起業し、ビジネスをすることになるので、お金儲けは必須になるのですが、目的ではないとも考えていました。
ある程度のお金儲けは必要ですが、一緒に働く者たち皆が、しっかり生活をし、未来を感じることができるようになり、その上で通ってくれる生徒たちにより良い教育を提供することが目的であると考えていました。
塾においての、大きなお金儲けや○○高校、□□大学〇人合格というような表面的な大きな実績作りは大手塾や予備校に任せておけばよく、
我々の『大志学園』と名付けた塾の仕事は、目の前にいる生徒がそれまでわからなかったことをわかるように、そして出来なかったことを出来るようにして、力をつけてあげ、生徒たちが思う『志』をかなえてあげることであると考えていました。
(つづく)
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