前回のブログに書いたように、
先輩のアルバイト講師が卒業するにあたって、私は同僚とともに授業力を上げるために様々な角度で頑張り始めました。
そこで学んだことは、『成長は一朝一夕には、できない』ということです。
「出来ること」と「出来ないこと」を認識し、「出来ないこと」を1つ1つ丁寧につぶしていくために努力するしかないということです。
私が塾講師を続けるために必要なことは、とにかく「授業力」でした。
「授業力」を高めるために、最初に見直したのは、一番目につきやすい、「板書力」でした。
「板書」については、「板書ノート」を作ることから始めました。
まずは先輩たちの板書を参考に、当時流行っていた「講義ノート」形式の問題集なども見て、そのエッセンスを取り入れながら、文字の大きさ、色使い、枠囲みなどを工夫しながら、コンパクトにまとめるようにしました。
生徒が一定時間に吸収することができる内容には限りがあるので、出来る限りコンパクトな方が良いと思っていました。
その上で、作った「板書ノート」を何度も何度も、黒板に早く丁寧に書く練習をしました。
続いて、「説明力」、「説明内容」、「余談の小ネタ」などなど、順次1つずつテーマを挙げて、調べ、考え、練習し、そして失敗しながら「出来ること」を増やしていきました。
その結果、生徒たちの授業を受ける態度や目つきが以前とは大きく変わっていきました。
真剣な表情で、「ひと言ひと言聞き漏らすまい」という気迫が伝わってくるので、授業をする私も、「彼らにとってすべてが意味のある内容の授業をするぞ!!」という気迫で授業をするようになりました。
そして、それは生徒の成績にダイレクトに反映されました。
これには、ほんとうに「やりがい」を感じました。
先輩方の卒業を機に、「生徒たちのために」という気持ちで、友と一緒に頑張った成果が「生徒の成績」という目に見える形で現れ、私は「塾講師、楽しいかも!!」と思い始めていました。
つづく
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